Since 1856, Offenbach, Germany



1856年フランクフルト近郊の小さな街Offtenbachで、ルードリッヒ・クルムと7人の息子、5人の従業員で、高級パースと札入れを製造する小さな工房としてスタートしました。やがて紳士用、婦人用のバッグを展開するようになり、最高級の素材と希代の職人芸から生み出される革製品は評判を呼び、貴族階級から数多くの注文を受け、瞬く間にヨーロッパ全土にその名を轟かせました。

“妥協を許さないもの作り”

GOLDPFEILが創業当時より守りぬいている物作りの理念、それは”最新の技術を使っても、職人の感性以上のものはできない"世界中から良品な原皮だけを集め、それを数ヶ月かけてなめし、独自の染色を手で摺り込んでは拭き取る作業を繰り返し、仕上げを施します。それを、"マイスター"と呼ばれる熟練の職人が、卓越された技術を用いて製品へと縫い上げるのです。

社名の由来

旅をすることがただ目的地に着くための手段ではなく、それ自体が大きな体験であった時代、1929年、創業者一族のハインリッヒ・クルムは豪華列車GOLDEN ARROW号の旅に感激し、自身の社名を“GOLDPFEIL”(金の矢じり)に変更しました。1930年に登録された商標“GOLDPFEIL”は品質と信頼のシンボルになり、現在に至っています。

Time Line


1856

財布と札入れを製作する会社がルードヴィッヒ・クルムによって設立される。
新会社にはクルムの7人の息子に加え5人のスタッフが雇われる。
ほとんどの製品がロシアとポーランドに輸出される。


1875

ラゲージ製品を作り始める。


1881

リードヴィッヒ・クルムは200人のスタッフを抱えるようになり、英国でめざましい地位を得る。


1886

創業者ルードヴィッヒ・クルムの死後、息子のモリッツ、ハインリッヒ、アントンそしてルードヴィッヒが事業を行う。
支社がロンドンに設立される。


1906

設立50周年を祝う。全製品の85%が他のヨーロッパ諸国に輸出される。


1922

第一次世界大戦後、ルードヴィッヒ・クルム合名会社は再びドイツと英国の市場を手中に収める。
会社の法人組織が同属経営法人になる。
モリッツ・クルムとハインリッヒ・クルムは、ルードヴィッヒ・クルム株式会社の最初の取締役となる。


1924

型見本製作部門が設立される。ドイツの皮革製品工業で最初のものであり、その後何年もの間、他には見られぬ唯一の部門であった。


1929

取締役ハインリッヒ・クルムはロンドンからパリへ旅行する際に豪華列車の"ゴールデン・アロー号"に乗る。
ブランド名"ゴールドファイル"は生まれる。


1931

輸出向けドイツ皮革製品の20%がゴールドファイルによって生産される。
常任の巡回セールスマンが雇われ、56カ国をカバーする。
国内市場のすべての都市に店舗を持つ事業組織がスタートする。


1937

ゴールドファイルのコレクションがパリ・ワールドフェアにおいてグランプリを獲得。


1945

第二次世界大戦が終結。オッフェンバッハの製作所の90%が破壊される。


1950

第一次会社再建段階が終了。再び35カ国に輸出を開始。


1952

ゴールドファイルのショップが再び西ドイツの主要都市であるベルリン、ハンブルク、フランクフルト、デュッセルドルフで作られる。


1956

ゴールドファイル・ルードヴィッヒ・クルム株式会社は創立100周年を祝う。
最初のディオール・バッグコレクションがライセンス生産される。


1957

クラウス・クルムが取締役に就任。


1958

ブリュッセルのワールドフェアにおいて2度目のグランプリを獲得。


1972

代表作"スポーツ"誕生。世界の模範とされているエレガントでスポーティなコレクションは、現在”OXFORD”という名称で親しまれている。


1977

およそ700人の従業員を持つ会社に発展する。総売上の80%が国内の売上によるものである。
残りの20%は45カ国への輸出売上であり、その主要輸出先はアメリカ合衆国である。


1981

創立125周年を祝う。この間に"スポーツ"(1972)、"カラチオラ"(1975)等のコレクションのイメージ定着のためのマーケティングが軌道に乗る。
ドイツから輸出される皮革製品のうち、アメリカ合衆国向けのおよそ四分の一、極東向けの五分の一がゴールドファイルの製品である。


1982

国際販売網が拡大される。1987年までにマイアミ・東京・台北・パリ・ロンドン・香港・メルボルン・メキシコシティーに新店舗が開設される。


1984

Jil Sandarとのライセンス協定により、最高の品質・高級感・完璧なデザインを自明とする者同士がパートナーとなる。


1988

変化する市場の要求に合わせ、最新のブランドイメージを発展させる。
伝統的な黄金の矢のトレードマークが修正され、現在のロゴデザインとなる。


1998

ゴールドファイルは国際的なエガナグループの一員となる。


2006

創業150周年を迎えた現在でも"どんな最新の技術を使っても、職人の感性以上の物はできない"という、創業時からの精神をもとにトレンドを活かした製品作りを求め続ける。


2009

プレリーシミズ株式会社は、ゴールドファイルの日本・中国・韓国・東南アジアの商標権を獲得し、株式会社ゴールドファイル・インターナショナルを設立する。


2010

ゴールドファイル銀座旗艦店オープン。


2012

ゴールドファイル「リーガロイヤルホテル店」をオープン。
ゴールドファイル「ホテルニューオータニ店」をオープン。

160年の軌跡

1856年、ドイツはフランクフルト近郊の小さな街OffenBachでルードリッヒ・クルムが7人の息子と数人の従業員で財布を製造する小さな工房としてスタートしました。その高い品質が評判を呼び、多くの貴族階級に支持されてきました。その後、世界の有力なコンテストで数々の誉れを受け、世界のあらゆる都市で展開。日本でも重厚な風格を湛えた大人の本格ブランドとして、多くの愛用者を生み出してきました。